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Born March 24, 1890:Baden bei Wien, Austria-Hungary Died January 8, 1976:New York City, New York, U.S. 12歳からトランペットを始めたヴィンセントは、昼食代を節約し自分のトランペットを買う資金を貯め続けました。そして、15歳の時、中古のロータリートランペットを購入します。彼のトランペットの腕は素晴らしく、トーンキュンストラー管弦楽団の首席トランペット奏者であったゲオルグ・ステルヴァーゲン( Georg Stellwagen )に師事します。しかし再婚した母の新しい継父は、「音楽家とは、楽しい時間を過ごしたいだけの怠け者」と理解を示しませんでした。 |
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1917年、アメリカも第一次世界大戦に参戦する事になり、ヴィンセントは徴兵され第306野戦連隊に配属されます。しかし、彼は軍楽隊のバンドマスターとして採用された為、従軍中はマウスピースの製作と改良の実験をたっぷりできる時間がありました。1918年に軍を除隊した彼は、自身でマウスピース工房を開く事を考えます。 |
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※ Georges MagerはJean Baptiste Arbanの弟子にして、Adolph Hersethの師でもあります。後年Adolph HersethはBachのC管トランペットを愛用し、シカゴ交響楽団に80歳まで、53年もの間首席トランペット奏者として君臨した20世紀の伝説的な奏者です。 |
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1916 - 1918 |
Brand names: Vincent Bach マウスピース製作の実験を開始する。作品が評判になり、注文が殺到する。 |
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1918 - 1919 |
Brand names: Vincent Bach 300ドルの足踏み式旋盤を購入し、ニューヨークのセルマーミュージックストアの裏でマウスピースの製造を開始。 |
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1919 - 1922 |
Brand names: Vincent Bach 第一次世界大戦より帰還し、マウスピース製造を再開。 |
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1922 - 1928 |
Serial Numbers: 2 - 900 Brand names: Stradivarius, Apollo, Mercury 会社を法人化する。10人の従業員を雇い、237 E. 41st Streetに工場を移転。フレンチ・ベッソンのデザインをもとに、1924年にStradivariusのブランドでトランペット生産を開始。1928年にトロンボーンの生産を開始。New York Bach初期のシリアルナンバー3桁のモデル。 特徴 ・ベルの彫刻に「Faciebat Anno 製造年」が記載。 ・シリアル番号3桁。 |
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1928 - 1945 |
Serial Numbers: 1,000 - 6,000 Brand names: Stradivarius, Apollo, Mercury, Mercedes 1928年10月、ブロンクスに工場を開設。新たにフリューゲルホルン、トロンボーン (テナーとバスの両方) の製造を開始。顧客からオーダーメイドで注文を受け、ボアサイズ、ベル、リードパイプ、バルブ等を組み合わせて製作。 特徴 ・ベルの刻印は「Stradivarius Model(ベル番号))」、手彫り「Vincent Bach」のサイン、「CORPORATION NEW YORK U.S.A.」又は「CORPORATION NEW YORK.67 U.S.A.」。 ・ベルの彫刻から「Faciebat Anno」を削除、「Model」の後にベルのモデル番号とボアサイズの数字を刻印し始める。 ・ベルは顧客の希望により1ピース製法と、2ピース製法の両方。 ・ベル巻き返しはフレンチビ-ド。 ・支柱は1本。 ・バルブケーシングは上部が洋白、下部が真鍮の2ピ-ス構造。 ・2番バルブケーシングの左手側洋白部分に「V.BACH NEWYORK U.S.A.」と刻印。 ・3番管のストッパーは現在の物と逆向きが多い。 ・4,000番頃(1938年~1939年頃)までのボアサイズ・シリアル番号は第2バルブ左手側に刻印。 ・4,000番頃(1938年~1939年頃)からはボアサイズ・シリアル番号は第2バルブ右手側に刻印。 1933年に「タイプE」バルブの生産が大多数となる。チューニングクルークのU字の幅が広くなり、ベッソンのデザインから脱却していく。7ベル、7パイプのLボアのNew York Bach全盛期。New York Bachと言えばBronx製4桁番台が一般的。 |
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1945 - 1953 |
Serial Numbers: 6,000 - 12,600 Brand names: Stradivarius, Apollo, Mercury, Mercedes 第二次世界大戦後、人手と材料不足で一時的に生産が落ちる。チューニングクルークのU字の幅が更に広くなる。また2本支柱の楽器も作られ始める。 |
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1953 - 1956 Early Mt.Vernon |
Serial Numbers: 12,600 - 16,000 Brand names: Stradivarius, Mercury, Minerva, Mercedes ニューヨーク市から郊外のマウント・ヴァーノンへ移転。この時期の楽器は大変質が良く、現在も多くのヴィンテージバックファンが探している。全手作業にして現在のStradivariusの原点となるデザイン。 特徴 ・ベル刻印は「Stradivarius Model(ベル番号)」、手彫りの「Vincent Bach」のサイン、「CORPORATION MT.VERNON NEW YORK U.S.A.」 ・ベル接合部はボトムシーム ・ベル製法は1ピース製法。 ・3番管ストッパーは逆向き。 ・巻き返しはフレンチビード。 ・2番バルブケーシング左手側にボアサイズとシリアル番号の刻印。「V.BACH Mt.VERNON NY.U.S.A.」と記されている。 ・15,000番頃(1956年頃)までのバルブケーシング刻印は、上側シリアル番号、下側ボアサイズ。 ・15,000番頃(1956年頃)からはバルブケーシング刻印は、下側シリアル番号、上側ボアサイズ。 |
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1956 - 1963 |
Serial Numbers: 16,000 - 25,000 Brand names: Stradivarius, Mercury, Minerva, Mercedes 1961年にセルマーに買収される。この時期の楽器も質が良いとされる。チューニング管を1インチ抜いていた設計を、1/2インチに改める(180 Series)。これにより、音のセンターが広くなり、息が入りやすくなったことで、多くの人が他の演奏者と音程を合わせ易くなった。 |
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1963 - 1964 |
Serial Numbers: 25,000 - 29,999 Brand names: Stradivarius モデル180の製造が開始される。 特徴 ・ベル接合部分がサイドシーム。 ・ベル製法は1ピース製法。 |
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1965 - 1974 |
Serial Numbers: 30,000 - 110,000 Brand names: Stradivarius, Bundy 工場がインディアナ州エルクハートElkhartに移設され、Bachの図面をもとにした大量生産が始まる。ヴィンセントが完全に引退するまでの時代。 特徴 ・67,000番頃(1971年~1972年頃)までのベル彫刻はVincent Bachのサインの下に「CORPORATION」と刻印。 ・68,000番頃(1971年~1972年頃)からはベル彫刻はVincent Bachのサインの下に「®」と刻印、Vincent Bach登録商標化が図られる。 ・ベルの厚みが0.020インチから0.025インチに改められ、それまでのベル(NY-Bach Standard)はライトウェイトベルと呼ばれるようになる。 ・ライトウェイトベルには「☆」の刻印が刻まれる。 ・ベル巻き返しのワイヤーがスチール製に変わる。 ・2番バルブケーシング右手側にボアの刻印。 |
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1974 - 1981 |
Serial Numbers: 110,000 - 200,000 Brand names: Stradivarius ヴィンセント引退後のElkhart製Bach。Vincent Bachが亡くなった直後から、楽器の製造における行程の合理化が図られる。 特徴 ・140,000頃(1977年頃)からはバルブケーシングが真鍮1ピース構造に合理化。 |
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1981 - 1991 |
Serial Numbers: 200,000 - 350,000 Brand names: Stradivarius 楽器の製造における行程の合理化が一層進む。 特徴 ・200,000番頃(1981年頃)より右手小指フィンガーフックの尾が無くなる。 ・バルブガイドが金属製から樹脂製に変わる。 ・ボアサイズ刻印の位置が、2番バルブケーシング左手側に機械で刻まれる。 |
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1991 - 2004 |
Serial Numbers: 350,000 - 615,997 Brand names: Stradivarius 生産体制が完全に近代化。従業員の雇用数と保証費用が劇的に増加し、同時に売上は減少する。 特徴 ・340,000~350,000番頃よりシリアル番号が2番バルブケーシングの左手側に機械で刻印。 |
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2004 - 2007 |
Serial Numbers: 615,998 - 646,012 Brand names: Stradivarius Conn-Selmer時代。「Vincent Bachトランペットはインディアナ州エルクハートで製造される」という常識が崩れる。 セルマーがスタンウェイピアノを中心とするUnited Music Instruments(UMI)の資本傘下に入り、同じくUMI資本傘下となったConnと合併し、社名がConn-Selmerとなった。エルクハートで別ブランドの楽器も製造する一方で、オハイオ州イーストレイクで新モデル「182 Stradivarius」の生産が開始される。 特徴 ・ベルの彫刻が全てレーザー刻印で自動化。 生産体制の変化 ・エルクハート工場で別ブランドの楽器も製造される。 ・新シリーズ182 Stradivarius Vincentが、KING やBengeを生産していたオハイオ州イーストレイクで製造開始。 ・初心者向けTRシリーズを中国や東南アジアでOEM製造開始。 ストライキ 2006年4月~2009年7月までストライキが起き、生産数が激減する。6~7本あったVincent Bach製造ラインのうち、1本を除く全てが閉鎖。閉鎖したのは職人が労働者として働く量産組み付けライン。生き残ったのは、社員でプロ対応の楽器・特注品製造をしていた1ラインのみ。 |
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2007 - Now |
Serial Numbers: 646,013 - Brand names: Stradivarius, Artisan Collection 2007年、ストライキが続いているConn-Selmerは新たに「True BACH」というキャッチフレーズを掲げる。Bach没後30年を期に、Bachの残した図面をもとにトランペット製作全465工程の見直しが行われた。本来使われるべきでない工作機械が製造ラインにあり、Bach本人の設計からずれてしまっていた。 特徴 ・ベル根本のU字が昔の様にスクエアに戻った。 生産体制と新シリーズ 2009年7月新たな労働者を雇う形でストライキが終了、かつての労働者の1/3が職場に復帰する。復刻モデル含め、Vincent Bach本人の設計で製造する180シリーズに対し、現代の技術者で設計した190シリーズを新たに発表。 190 Series 2010年:Artisan Collection 190 B管、C管、D/Es管、Es管(Short L bore)、ピッコロトランペット 2013年:LR190B43 "The Big Copper" 2014年:LT1901B "Commercial" |
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