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Bachのマウスピースでは数字リム口径を表しており、1番が最も大きく、数字が大きくなるにつれて口径が小さくなります。またアルファベットはカップの深さを表しており、Aが最も深く、EやFは浅いマウスピースになります。大きな音を出したい奏者は大きなリム口径を好みますが、あまりに大きすぎると体力がすぐになくなってしまいます。逆に持久力を増したい奏者は小さなマウスピースを選べば良いのですが、あまりに小さすぎるとコントロールを失ってしまいます。また、深いマウスピースは音を豊かに太くしますが、高音域の演奏が難しくなり、浅いマウスピースは高音域の演奏を容易にしますが抵抗感が増し、低音域の音が貧弱になります。これらの要素は、その人の口周りの体格・体力・演奏ジャンルによって左右される為、一人ひとりが自分に一番合うサイズを見つける事が、トランペットを自由自在に演奏するカギとなるのです。 |
ム の 大 き さ |
・ ・ ・ 20 |
↑ 深い ← 中庸 → 浅い ↓ 小さい |
※ こちらの対照表はあくまで大まかなものです。各社発表による相当品を参考に作成しました。各社でマウスピースの入り口からどれくらいの距離で計測しているかが異なるため、各社が公表しているマウスピースのリムサイズ計測値は直接比較する事ができません。リムエッジの形状等にも左右されます。 |
3Fのみ 5Vのみ 5MVのみ 5SVのみ いくつかのリム |
大きな音が出せる。コントロールしやすい。 × 演奏に体力がいる。 大きすぎると 唇が外に飛び出して振動し、音が開いてしまう。 |
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体力がいらない。 × 大きな音が出しづらい。コントロールしにくい。 小さすぎると コントロールできず、音が狙いにくい。 |
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豊かな音が出せる。 × 高い音を当てにくい。 深すぎると 高い音が下に外れ、音程も下がる。 |
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高い音が当たりやすい。音のエッジが立つ(Jazz Lead)。 × 低い音が出しにくい。音のエッジが立つ(Classic)。 浅すぎると 低い音が鳴り切らない、音が上に外れる。 |
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持久力が増す。 × コントロールしにくい。 |
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コントロールしやすい。 × しんどくなって押し付けると痛い。持久力を奪う。 |
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No.28 | 3.57mm | 0.141inch |
No.27 | 3.66mm | 0.144inch |
No.26 | 3.73mm | 0.147inch |
No.25 | 3.81mm | 0.150inch |
No.24 | 3.86mm | 0.152inch |
(No.23) | (3.91mm) | (0.155inch) |
No.22 | 3.99mm | 0.157inch |
No.21 | 4.04mm | 0.159inch |
No.20 | 4.09mm | 0.161inch |
※ #23は欠番。 ※ ロータリートランペット用は3.80~4.00mmと大きい。フリューゲルホルン用は4.20~4.50mm程度。 ※ ヤマハの標準品は3.65mmでほぼ同一。 |
息がよく入る。低音域が豊かになる。大きな音が出せる。 × 高い音がきつい。 大きすぎると 演奏に必要な抵抗が得られず、唇が振動しなくなり音が出ない。(「プスッ」と言って唇が空気の流れで外に出たまま返って来ず、振動に結び付かない。) |
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高い音が鳴りやすい。 × 大きな音が出しにくい。低音域が貧弱になる。 小さすぎると 抵抗に負けて息が入りきらず、音が出ない。 |
数字のみ ・・・ No.10 backbore A ・・・ No.24 backbore B ・・・ No.7 backbore C ・・・ No.10 backbore D ・・・ No.76 backbore E ・・・ No.117 backbore F ・・・ No.76 backbore V ・・・ No.25 backbore 例えば、楽器を購入した際についてくる7Cのマウスピースは、厳密には「7C - 27throat - 10backbore」であり、「7C-27-10」の様に表されます。また、オーケストラで演奏している奏者が「1B-22-24」や「1-1/2C-24-24」のようなマウスピースを特注したりする事は珍しい事ではありません。各バックボアには、以下のような特徴があります。 |
A Cup Standard |
シンフォニックバックボア。開きがNo.10より早く太い。より大きく、暗い音。 |
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B Cup Standard |
暗い音。最初の開きは早いがNo.10と太さはあまり変わらない。開きは1920年代のロータリートランペットのバックボア。シュミットスタイル。 |
C Cup & No letter Standard |
標準的なバックボア。中庸な音色でバランスが良い。 |
D & F Cup Standard |
明るくエッジの利いた音。高音域に有利。 |
E Cup Standard |
明るい音色、高音域の有利。No.24とほぼ同じ開き方で、末端はNo.24より太い。ピッコロトランペットの標準的バックボア。 |
V Cup Standard |
大きな音。息がよく入り豊かな音。 |
25より大きい。息が良く入り豊かな音。 | |
24に次いで暗い音。 | |
明るい音だが抵抗感がある。 | |
音程を上げやすい。高音域の演奏に適す。 |
リンク:Kanstul Mouthpiece Comparator |
1 | ○ X |
○ | ○ CW |
○ | ○ | |
1.25 | ○ | |||||
1.5 | ○ | ○ | ||||
2 | ○ | ○ | ||||
2.5 | ○ | |||||
2.75 | ○ | |||||
3 | ○ CW |
○ | ○ | ○ | ○ F | |
5 | ○ | ○ | ○ | |||
5 | V, MV, SV | |||||
6 | ○ | ○ BM |
○ | |||
7 | ○ | ○ | ○ BW |
○ CW |
○ DW |
○ EW |
8 | ○ | ○ | ○ | |||
8.5 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
8.75 | ○ | ○ | ||||
9 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
10 | ○ | ○ | ||||
10.5 | ○ | CW |
○ | ○ DW |
○ EW | |
10.75 | ○ | CW |
EW | |||
11 | ○ | ○ | ○ CW |
○ DW |
○ EW | |
11.5 | ○ | ○ | ||||
11.75 | ○ CW |
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12 | ○ | ○ | ○ | CW | ||
17 | ○ | ○ | ||||
18 | ○ | ○ | ||||
20 | ○ |
1 Bachで最大口径のマウスピース。特に1は他のシリーズと比べてもかなり大きく深い。 | |
1X, 1B, 1C, 1CW, 1D, 1E 1Xは1970年代以前の「旧」1で、現在の1Cとほぼ形状が同じだが、ややリムが小さい。1Bは5Cとカップ形状が似ており、5Cのリムを大きくした形状。1Cは5CよりえぐりのあるUカップ、1CWは1Cよりリムが大きい。1Dは3Dと同じくらいの深さで、7EWのリムを広げたような形状。1Eは3Eと同等にかなり浅い。 Bach最大のリムシリーズ。大きな音が出せる為、1B・1Cは実力・体力のあるオーケストラ奏者が好む。 | |
1-1/4C, 1-1/2B, 1-1/2C 1-1/4Cは1Bを小ぶりにした形状。1-1/2Bは1Bよりやや深い。1-1/2Cは1Cよりやや浅く、5Cのカップ形状に似ている。 1B・1Cが大きすぎると感じる人に人気がある。 | |
2, 2C, 2-1/2C, 2-3/4C 2系の特徴は1、3、5などのシリーズとは異なり、えぐりのある独特な丸いUカップ。 2C、2-1/2C、2-3/4Cの順にカップがよりUに近くなり深くなる。2の深さは5A程度。2Cは1Cと同じくらいの深さで、6Cとカップ形状が似ている。 | |
3, 3B, 3C, 3CW, 3D, 3E, 3F Bachの229/25、239/25は1BC~3BC程度のマウスピースを想定してつくられている。 3は7Aとカップ形状が似ている。3Bは5Cとカップ形状が似ている。3Cは他の1C・1-1/2C・5Cと比べやや浅く、7D程度。3Bは5C程度の深さ。3Dは7EWと同じくらいの深さ。3E、3Fは7Eよりもかなり浅い。3CWはVカップで深く、5MVや7程度の深さがある。 ジャンルを選ばず使い勝手が良い大きさ。様々な深さのカップが用意されている事から、多くの人が好んで使っていると思われる。 | |
5A, 5B, 5C 1960年代の北米オーケストラでは5~8が主流だった。使い勝手が良く人気のマウスピース。1-1/2系が大きすぎる、3Cは浅いと感じるオーケストラ奏者が好んで使う。 5Aは3と深さがほぼ同じ。5Bは1B・1-1/2B・6B・7Bと、5Cは1C・1-1/2C・6Cと深さがほぼ同じ。 | |
5V, 5MV, 5SV 5V、5MV、5SVはClaude Gordonモデルの特別なマウスピース。バックボアは#25。 5Vは完全な直線Vカップでフリューゲルホルンのマウスピースに近く、スロートは#20(4.09mm)。5MVは5B程度の深さのVカップでスロートは#25、バックボアは#25。5SVは3Cと3Dの間程度のVカップでスロートは#25、バックボアは#25。 | |
6, 6B, 6BM, 6C 1960年代の北米オーケストラでは5~8が主流だった。アメリカのオーケストラで現在も6番を使う奏者が一定数いる。 6は3より若干浅い。6Bは1B・5B・7B、6Cは1C・5C・7Cとほぼ同じ深さ。BMはスロート#26(3.73mm)、バックボア#24のシンフォニックモデル。リムが小さいのでオーケストラでも体力の温存ができる。 | |
7, 7A, 7B, 7BW, 7C, 7CW, 7D, 7DW, 7E, 7EW 全カップとWリムが用意されている口径。ジャズリードからオーケストラまで様々なジャンルで使用者が多い。また7DW、7EWはピッコロトランペットで定番のリム。 7は5Aとカップ形状が似ていて6よりやや深い。7Aは7より深く3とカップ形状が似ている。7Bは5Bとカップ形状が良く似ている。7Cは独特なUカップで2Cよりややえぐりが少ない。7CWのカップは7Cと同一。7D・7DW・7E・7EWは7Cよりリムが小さく、10Cや10-1/2C程度。7Dの深さは3C程度だがややUカップ。7DWは7Dよりやや深い。7Eは7Dを更に浅くした形状、7EWは7Eよりやや深い。 | |
8, 8B, 8C 体力を温存しつつオーケストラを演奏したい目的で使う人がいる。1960年代の北米オーケストラでは5~8が主流だった。 8は3と形状が似ていて深さがほぼ同じ。8Bは3Bと形状が似ていて7C、9Cと深さがほぼ同じ。8Cは7Cや9Cより浅い。 | |
8-1/2, 8-1/2A, 8-1/2B, 8-1/2C 8-1/2は7・8と形状が似ている。8-1/2Aは3と形状が良く似ている。8-1/2Bは8B、3Bと形状が似ている。8-1/2Cは深いボウル型で2-3/4Cと形状が似ていて、ショルダー付近は広く削られている。7Cや9Cより深い。 | |
8-3/4, 8-3/4C 8-3/4は深いボウル型で2と形状が似ている。8-3/4Cは8Bと8Cの間の深さで、6C・7Cよりやや浅いがカップの形状は似ている。 | |
9, 9A, 9B, 9C, 9D 9Aは8とカップ形状が似ている。9は9Aのリムエッジを丸くした形状で9Aよりやや大きい9Bは8-1/2Bとカップ形状が似ている。9Cは8-3/4Cとカップ形状が似ている。9Dは7Dや3Cとカップ形状が似ている。 | |
10B, 10C 10は9とカップ形状が似ている。10Bは6B・7B・8Bとカップ形状が似ている。10Cは9Cとカップ形状が似ている。 | |
10-1/2A, 10-1/2C, 10-1/2CW, 10-1/2D, 10-1/2DW, 10-1/2E, 10-1/2EW リードトランペット奏者やピッコロトランペットで人気のリム。 10-1/2Aは9Aとカップ形状が似ている。10-1/2Cは10Cより浅く8Cとカップ形状が似ている。10-1/2CWは10-1/2Cより深く、10Bとカップ形状が似ている。10-1/2Dは9Dのリムを小さくしたような形状。10-1/2DWとほぼ同じ。10-1/2Eは7Eよりかなり浅く、3Eのリムを小さくしたような形状。10-1/2EWは10-1/2Eより深く、8Cより深いが8-3/4Cより浅い。 | |
10-3/4A, 10-3/4CW, 10-3/4EW 10-3/4Aは10-1/2Aのリムを小さくした形状10-3/4CWは7EWより浅く、8Cを更に浅くしたUカップ。10-3/4EWはかなり浅く3Eと3Fの中間の深さ。New York時代の17C2。 | |
11A, 11B, 11C, 11CW 11D, 11DW, 11EW 11Aは9Aや10-1/2Aのリムを小さくした形状。11Bは9B・10Bとカップの形状が似ている。11Cは10-1/2Cよりやや深く、10Cより浅い。カップの形状は似ている。11Dは10D・10-1/2Dとカップの形状は似ている。11DWは11Dよりやや深い。7DWのリムを小さくしたような形状。11EWは9Dを浅くした形状。10-1/2Eより深く、10-1/2EWより浅い。 | |
11-1/2A, 11-1/2C 11-1/2Aは10-3/4Aとカップの形状が似ている。11-1/2Cは11Cをのリムを小さくした形状。 | |
11-3/4C, 11-3/4CW 11-3/4Cは11-1/2Cのリムを小さくした形状。11-3/4CWは11-1/2Cのリムを小さくした形状だが、11-3/4Cより大きい。 | |
12, 12B, 12C, 12CW リードトランペット奏者に人気のあるリム。晩年のMaurice Andreはマウスピースを1-1/2Cから12Cに変えて、体力に余裕をもって演奏した。 12は10のリムを小さくした形状。12Bは11Bのリムをかなり小さくした形状。12Cは10C・11Cより浅く、10-1/2Cのリムをかなり小さくした形状。12CWはかなり浅く、10-3/4EWのリムを小さくした形状。 | |
17, 17C 17は12とカップ形状が似ている。17Cは12Cとカップ形状が似ている。 | |
18, 18C 18は17とカップ形状が似ている。18Cは17Cとカップ形状が似ている。 | |
20C リムサイズは18Cとほぼ変わらないが18Cより浅い。12Cとカップの形状が似ている。 |
リンク:Kanstul Mouthpiece Comparator |
深い ← 中庸 → 浅い | ム の 大 き さ |
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深い ← 中庸 → 浅い | ム の 大 き さ |
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深い ← 中庸 → 浅い | ム の 大 き さ |
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深い ← 中庸 → 浅い | ム の 大 き さ |
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CW |
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CW |
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深い ← 中庸 → 浅い | ム の 大 き さ |
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DW |
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深い ← 中庸 → 浅い | ム の 大 き さ |
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