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「ノーマル」「ゴールドブラス」とは、ベル部分の材質のことです。ノーマルは「イエローブラス」とも呼ばれ、銅70%・亜鉛30%の真鍮合金でできています。一方でゴールドブラスとは、銅85%・亜鉛15%の真鍮合金です。両者の銅含有量の違いから、イエローブラスはより黄色に、ゴールドブラスはオレンジに見えます。ラッカーの楽器なら容易に色の違いに気づく事ができるでしょう。イエローブラスは「明るい音色」、ゴールドブラスは「暖かみのある音色」です。ゴールドブラスの方が材質が固く、製造時に手間がかかる事から値段が1万円程高くなっていますが、どちらが高級という事はありません。音色の好みの問題です。銀色に見える部分は「ニッケルシルバー(洋白)」と言われる材料が使われています。ニッケルシルバーは銅60%・亜鉛20%・ニッケル20%でできた合金で、500円玉などに使われています。銀メッキの場合は外見からの色はわかりませんが、ベルの彫刻を見れば情報が彫りこまれているので分かります。ベル彫刻に37Gなど数字の後に「G」と書いてあればゴールドブラス、「37」等数字だけの場合はイエローブラスです。 |
70% | 30% | - | |
85% | 15% | - | |
コパーベル | 90% | 10% |
G | |
☆ | ライトウェイトベル |
H | ヘビーベル |
G☆ | ライトウェイトベル |
GH | ヘビーベル |
STERLING PLUS |
楽器の表面処理は銀メッキかクリアラッカーが9割を占めています。クリアラッカーは透明なアクリル塗料で、見た目は真鍮や洋白の地の色に見えます。クリアラッカーの主要な役割は、表面を錆びさせないことにあります。ゴールドラッカーは表面を華やかな金メッキに見せる為、アクリル素材に黄色の塗料を混ぜたものが用いられます。一方銀メッキは、表面に薄い銅を塗った後に銀メッキを施します。一般的に、クリアラッカーの楽器は固く暗い音色で、音抜けが良い傾向にあります。銀メッキは明るく柔らかい音色です。銀メッキの方がラッカーより1万円~2万円程高いですが、両者の違いは買う人の好みによるところが大きいでしょう。 金メッキの楽器は見た目が非常に美しく、柔らかく芯があり、かつ銀メッキより暗めの音色が出ます。楽器の抵抗感も増え、しっかりと遠くまで鳴り響いてくれる感覚です。また金は錆びにくいので、長い間表面の美しさが維持されます。金は通常真鍮の上にはメッキ出来ないので、Bachは下地に銀メッキを施した後に金メッキをかけています(銅・銀・金の三層構造)。価格は銀メッキより10万~20万円ほど高価ですが、音色・抵抗感・見た目の点から一度は体験してみる価値があると思います。 |
180ML37 | |
180ML37 GL | |
180ML37 SP | |
180ML37 GB | |
180ML37 GBGL | ゴールドラッカー |
180ML37 GBSP | 銀メッキ |
180ML37 Sterling plus Bell | |
180ML37 Sterling plus Bell SP | |
180ML37 GP | |
180ML37 GBGP | 金メッキ |
LT180ML37 LT180ML37 GL LT180ML37 SP LT180ML37 GB LT180ML37 GBGL LT180ML37 GBSP | ベルのみ、ボディのみも選択可 |
LR180ML37 LR180ML37 GL LR180ML37 SP LR180ML37 GB LR180ML37 GBGL LR180ML37 GBSP | チューニング管がリバース管 |
R180ML37 R180ML37 GL R180ML37 SP R180ML37 GB R180ML37 GBGL R180ML37 GBSP |
MLはボア径(管内径)です。ボアの太さは以下の様に決められています。真鍮の中空パイプにボア径の直径を持つ金属球を通して作るという製造工法上、ボア径の大小に関わらず質量は長さに比例し、太いボア径の方が薄肉になる傾向にあります。各ボアの内径は以下の通りです。ボア径は細いほど抵抗が大きく明るい音色になりますが、大きな音や豊かな音を出すことには向きません。反対に太いと、抵抗が少なく大きく豊かな音になりますが、高い音がきつく演奏に体力が必要になる傾向にあります。 |
S | 0.401inch / 10.19mm |
SM | 0.448inch / 11.38mm |
M | 0.453inch / 11.51mm |
ML | 0.459inch / 11.66mm |
L | 0.462inch / 11.74mm |
XL | 0.468inch / 11.89mm |
MLV | 0.453 - 0.459inch / 11.51 - 11.66mm Dual bore |
しかしながらBachでは、ボア径に応じた標準的なベル・リードパイプの組み合わせ以外にも、奏者が特注で自由にオーダーできるようにもなっています。Bach自身がオーストリア人だった為か、Vindabona(ウィーンモデル)と言われるピストントランペットでウィーンのロータリートランペットのような音がでる72ベル、43パイプ、MLVボアというセッティングや、ドイツの重厚なロータリートランペットを意識した65ベル、反対により明るく華やかな音色を求めた43ベルというものも存在します。 |
M | 38 | 25 | - |
ML | 37 | 25 | Standard |
L | 25 | 25 | - |
XL | 43 | 25-O | - |
MLV | 72 | 43 | Vindabona |
ML | 43 | 25 | 43 Bell / ML |
ML | 72 | 25 | 72 Bell / ML |
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